バルブのエンド接続:フランジ RF/RTJ、突合せ溶接、ソケット溶接、ねじ込み
エンド接続が「細部」ではなく選定判断である理由
エンド接続は、バルブを配管にどのように接合するかを決め、それとともに漏洩経路、バルブの保全・交換の可否、施工者が見込むべきフランジ・溶接工事の範囲を決めます。仕様が合っていてもエンドが違えばラインで使えません。さらにASMEとENではフランジのボルト穴径数が異なるため、「フランジ」とだけ指定するのは完全な仕様ではありません。
接続のファミリー
本カタログの公開型式ページは、出所裏付け付きのエンド接続フィールドを次のグループで列挙しています。数値は、スペック表にそのグループを掲載している識別ページの数です。
| 接続グループ | 接合方式 | このグループを掲載する公開型式ページ数 |
|---|---|---|
| フランジ形(RF / RTJ / MF) | ガスケット付きボルト締めフランジ面。RFは凸面で、RTJは金属リングで密封 | 50 |
| 突合せ溶接(BW) | 配管に面一で溶接 — 永久的で漏れのない接合 | 32 |
| ソケット溶接(SW) | 管を差し込み座に挿入して溶接 — 小口径用 | 17 |
| ねじ込み(NPT) | 配管のねじに締め込む — 施工が最速、シールはねじシール部が担う | 16 |
| ウエハ形(フランジ間クランプ) | ボディを通しボルトで両側の配管フランジに挟み込む | 7 |
| ラグ形(独立ラグボルト) | ねじ切りラグにより上流・下流を独立して脱着可能 | 4 |
フランジの側面:RF、RTJとその背後のボルト穴規格
凸面(RF)フランジは、突起を持つ切欠き加工面にリングガスケットまたは全面ガスケットを当てて密封する、汎用のフランジエンドです。リングジョイント(RTJ)は、機械加工した溝と固体の金属リングを用い、金属と金属の密封が必要な高クラスの鋼製バルブエンドに現れます。シール面の仕上げとガスケットの種類は同じ判断の一部であり、シール面はエンド接続フィールドが公開する内容の一部です。
ボルト穴規格と圧力クラスでフランジ仕様が完結します。ASME B16.5はClass 150–2500のインチ系フランジを、DIN 2543/2545とEN 1092-1はメートル系のPNファミリーを規定します。ASME穴のフランジはEN/DIN穴のフランジにボルト締めできません — ボルト円径と穴数が異なるためです。したがってボルト穴規格はクラス番号だけでなく、接合する配管に合わせる必要があります。規格センターの圧力クラス相互参照はClass↔PNの対応を扱い、ボルト穴規格が答えのもう半分です。
溶接・ねじ・クランプのエンド
突合せ溶接(BW)エンドは配管に面一で溶接され、最も強く漏れの少ない接合です。恒久性が求められ将来の取り外しが想定されない、高圧・高温の鋼製バルブに用いられます。ソケット溶接(SW)エンドは管を差し込み座に受け、Class 3000/6000鍛鋼バルブ向けの小口径用の便法です。ねじ込みエンド(公開ページではNPT)は締め込むだけで、最速の施工が可能で、計装・ゲージ・小型ユーティリティバルブに一般的で、シールはねじシール部が担います。
ウエハ形とラグ形は溶接でもねじでもなく、バタフライバルブや一部の逆止弁のためのクランプ方式です。ウエハ形ボディは両側の配管フランジに挟み込まれ、ラグ形ボディは独自のねじ切りラグを持ち、下流を配管に接続したまま上流側を切り離せます — ブラインド用途や保全の手順を左右する違いはここにあります。
引合で明示すべき事項
エンドは1行で指定します。接続方式+規格+クラス+サイズ — 例:「RFフランジ、ASME B16.5 Class 300、NPS 4」または「フランジ、EN 1092-1 PN16、DN100」。溶接配管なら壁厚が合うよう管のスケジュールも併記します。公開型式ページが複数のエンド選択肢を列挙している場合(安全弁ページに多い「NPT, RF, RTJ」のパターン)、引合でその中から選択します。記載のない組み合わせは、見積段階で提起すべきカスタマイズの論点です。